群馬5番長楽寺
上州姫街道中、古くから栄えた宿場町である本宿の高台に位置する長楽寺は、建久3年(1192)の建立と伝わる。数度の火災により記録が焼失し詳細は不明であるが、伊能忠敬日記には15石の御朱印寺であったと記されている。本尊の釈迦牟尼仏坐像は、頭部が平安期、胴体が鎌倉期、光背は江戸期の特徴を持った寄木造りで、体内仏を有しており、町の重要文化財に指定されている。一年三六五日、日々欠かすことなく鐘楼堂の鐘の音が周囲に響き渡り、日本昔話に出てくる村のような、しみじみと落ち着いた雰囲気が漂っている。
主な花
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シダレザクラ
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参道を上がると、正面に「エドヒガン」種の大きなシダレザクラがある。推定樹齢260年という、かなり高齢な樹であり、「下仁田町観光名木10選」に選ばれている。樹幹の傷みがひどかったが、樹木医の手当てを受けて見事に蘇り、近年は見応えのある開花となっている。同時期に咲く、シダレザクラとハクモクレンの紅白のコントラストは色鮮やかで大変見事である。
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DATA
宗派 曹洞宗 本尊 釈迦牟尼仏 拝観 10:00 ~ 16:00 無料 アクセス 電車:上信電鉄下仁田駅から市野萱・初鳥屋行きバスで下宿下車徒歩55分 車:上信越道下仁田IC から国道254 号経由20分 駐車場 50 台 無料 花ごよみ シダレザクラ4月上旬~中旬、ハクモクレン4月上旬~中旬、サツキ5月上旬~中旬 TEL 0274-84-2518 -
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