茨城3番南圓寺
当寺は応永元年(1393)、室町時代の初期、祐尊法印によって開山。小田城主領、常陸真言宗4ヶ寺のうちの1ヶ寺で、五智山光明院南圓寺と号し、本尊は大日如来を祀る名刹である。江戸時代初期、第17代住職俊盛僧正は京都智積院にて真言教学を学び、後に豊山長谷寺に登領された。長谷寺では子弟の教育に専念され学頭となり、延宝3年(1675)、長谷寺第10世の化主に就任された。宝暦時代(1751〜1763)、第25代圓瑞法印により諸堂伽藍を建立されたが、明治19年の火災によって焼失。現在の本堂は昭和48年に建立。その後山門・客殿・庫裡が再建され、現在の伽藍形態となった。
主な花
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ボタン
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本堂と庫裏の前にある庭がボタン園になっている。株数はそれほど多くはないが、趣のある建物に映えて情緒は最高だ。そのボタンと対照的にやや高い位置に花をつけるのが西洋シャクナゲ。日本産のシャクナゲは淡い色の花が普通だが、西洋シャクナゲは真紅、白、黄、紫、赤紫などの花があり、原色系のを中心に、品種も抜群に多いのが特色。本堂の前にめずらしい〝ハンカチの木〞があり、5月上旬に白い花が咲く。学名はダビデア。
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DATA
宗派 真言宗豊山派 本尊 大日如来 拝観 境内自由 アクセス 電車:JR 常磐線神立駅からタクシー7分 車:常磐道土浦北IC から国道125号・354号経由 駐車場 20 台 無料 花ごよみ サクラ4月上旬~下旬、ボタン4月下旬~5月上旬、ハンカチーフの木5月上旬、西洋シャクナゲ5月中旬~下旬 TEL 029-828-0656 -
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