茨城9番安樂寺
延長7年(929)、菅原道真公の遺子である三郎景行により、大生郷天満宮の別当寺として創建された。当寺と大生郷天満宮は共に「筑紫国太宰府天原山安樂寺天満宮」と同名にして同地形の寺社を開基したのが起源とされている。本尊は阿彌陀如来で、極楽浄土の安樂世界を求め現世で修行する念仏道場として今日に至っている。当寺で崇信されている元三大師は境内の井戸から出現されたと伝えられ、江戸城の鬼門に当たる方角から、鬼門封じの祈願寺として栄えた。日本野鳥の会の会長である、中西悟堂氏から「野鳥天国」と讃えられた境内は、今なお、自然を豊かに残しており、時代劇のロケ地としてもしばしば使われている。
主な花
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キンモクセイ
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早春の境内で異彩を放つのはヤブツバキの巨木だ。木の高さは10mを超え、緑の葉の間には無数の赤い花が群がり咲いて参拝客の目を釘づけにしてしまうのが例である。このほか、ロウバイ、ウメ、サクラ、キンモクセイ、ユキヤナギなどの花木があり、「花の寺」情緒が満喫できるのが魅力である。夏の見ものはノウゼンカズラ。このノウゼンカズラは本堂前にあるカヤの大木によじ登り、遥かに高い位置で明るいオレンジ色の花を咲かせ、境内を華やかに彩る。
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DATA
宗派 天台宗別格本山 本尊 阿弥陀如来、元三大師 拝観 境内自由 アクセス 電車:関東鉄道常総線水海道駅からタクシー20分 車:常磐道谷和原ICから国道294号経由/圏央道常総ICから5分 駐車場 100 台 無料 花ごよみ ロウバイ1~2月、サクラ4月上旬、ユキヤナギ4月上旬、ヤブツバキ4~7月、キンモクセイ9月、ナンテン12 ~2月 TEL 0297-24-1533 -
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