鎌倉8番雲頂菴
円覚寺の塔頭である。関東十刹のひとつであった長勝寺の開山で、建長寺開山の蘭渓道隆の法嗣・空山円印の塔所である。その長勝寺は永享10年(1438)に起きた永享の乱の頃に廃絶され、開山塔であった雲頂菴のみが残った。のち、関東管領上杉氏の家宰・長尾忠景によって再興され、江戸時代になって円覚寺の塔頭列に加わった。本尊は木造宝冠釈迦如来坐像。
主な花
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ボタン
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病虫害のために数は減ってしまったが、20数株のボタンは健在だ。このボタンが咲く時期より少し早く、花盛りを迎えるのがミツバツツジとシダレザクラ。その花が盛りを過ぎる頃、境内を華やかに彩るのがヒラドツツジ。このツツジは群生する形で、本堂の裏山に植えられており、山門あたりから見る景観は印象深いものがある。この寺がある位置は観光客で賑わう円覚寺の中心部からは、はずれた位置にあって、落ち着いて花が楽しめるのが魅力だ。
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DATA
宗派 臨済宗円覚寺派 本尊 釈迦如来 拝観 一般公開はされていないが、東国花の寺の御朱印を依頼すれば境内拝観可能 アクセス 電車:JR 横須賀線北鎌倉駅から徒歩5分 車:横浜横須賀道朝比奈ICから県道204号経由で鎌倉市内へ 駐車場 なし 花ごよみ サクラ3月下旬~4月上旬、ツツジ4月下旬~5月上旬、ボタン4月中旬~5月中旬 HP http://www.untyouan.or.jp TEL 0467-22-3904 -
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