埼玉1番西善寺
秩父盆地の象徴、武甲山を中心に発展した秩父三十四観音霊場。その第8番札所でもある当寺の本尊は阿弥陀三尊と十一面観音で、ともに恵心僧都の作と伝えられている。札所としての開創は文暦元年(1234)、一人の旅の僧が武甲山の麓に建立するも、時代により宗派が変遷し定まらなかった。寛政2年(1461)、臨済宗白涯派圓福寺竹印禅師によって現在の地に移転し禅宗として開山するに至る。大永年間(1521〜)頃、関東管領上杉憲房を開基に伽藍を再度整備し観音堂を有す。その後江戸時代に2度の大火により焼失し、現在の本堂は弘化2年(1845)の再建である。
主な花
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紅葉
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正確にいえば「紅葉」は花ではないが、秋の季節に最も見ごたえのあるのが、木々の紅葉である。同じ紅葉でもカエデとウルシの仲間が美しく染まることで知られているが、西善寺本堂前に大きく枝を広げているのがカエデの仲間であるコミネモミジの大木。樹齢は約600年といわれ、関東地方にあるカエデでは最大のものと考えてよいだろう。埼玉県の天然記念物に指定されている。赤やオレンジ、黄に染まった枝先の下に立ち並ぶ六地蔵の姿も印象深いものである。
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DATA
宗派 臨済宗南禅寺派 本尊 十一面観世音菩薩、 阿弥陀三尊 拝観 9:00 ~ 16:00紅葉期は拝観料が必要 アクセス 電車:西武秩父線横瀬駅から徒歩25分 車:関越道花園IC から国道140 号・299号経由 駐車場 10 台 無料 花ごよみ ボタン5月上旬、キンモクセイ9月中旬~下旬、紅葉11月中旬~下旬 HP http://www.saizen.or.jp/ TEL 0494-23-3413 -
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