埼玉5番吉見観音(安楽寺)
真言宗智山派に属する寺院で、今から1200年の昔、僧行基が自ら刻んだ観音像を岩窟内に安置したのが始まりと伝わる。この岩窟は「天の岩戸」として大切に保存されている。坂東三十三ヶ所の11番札所で、境内には寛永年間(1624〜1644)の再建で県指定文化財の三重塔をはじめ、仁王門、欄間に左甚五郎の彫刻「野荒しの虎」がある本堂など、江戸初期の建造物が建ち並ぶ。
主な花
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ツツジ
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広大な境内にはマツ、スギ、ケヤキなどの巨樹がたくさん植えられていて1200年の歴史を持つ古刹らしい雰囲気に包まれている。吉見観音を代表する花木はツツジとサツキである。5月にはヤマツツジや園芸種のツツジが盛りを迎え、その後遅れてサツキが満開となるが、この季節がこの寺の最も美しい季節といってよいだろう。ツツジの花とともに数株のボタンも花を咲かせるが、建物と樹木の陰に隠れてしまう位置にあり、花に気づかない人も多い。
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DATA
宗派 真言宗智山派 本尊 聖観世音菩薩 拝観 境内自由 アクセス 電車:東武東上線東松山駅からタクシー15 分 車:関越道東松山IC から国道254 号・407号・県道271号経由 駐車場 30 台 無料 花ごよみ ツツジ5月上旬~中旬、サツキ6月上旬~中旬 TEL 0493-54-2898 -
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