栃木4番清水寺(滝の観音)
開基は行基菩薩で、天平11年(739)に開かれたとされる。大同元年(806)頃、国司によって堂搭や坊舎が新築され、金滝山大聖院清水寺と号した。天慶10年(947)には、藤原秀郷が平将門を討伐した際、祈誓報恩のため堂塔を再建したが、その後、兵火により焼失している。鎌倉時代に入り、栄朝禅師が寺院跡地の煙滅を嘆き堂塔を再建した。江戸時代の慶安2年(1649)、徳川幕府により観音堂領として御朱印地10石を賜り、時の住職・亮圓師によって堂塔が再び建立された。観音堂の十一面千手観音立像(県指定文化財)は下野観音霊場の26番札所になっており、広く信仰され参詣者も多い。
主な花
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シダレザクラ
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裏山を含む境内一帯が「清水寺憩いの森」として整備されている。近年ロウバイの植栽事業に取り組み、観音堂周辺に咲く黄色い可憐な花は、多くの市民を楽しませている。1月にスイセン、4月にはシダレザクラやヤマザクラが見事に咲き誇り、6月のアジサイ、9月のヒガンバナと年間を通して多くの花が楽しめる。観音堂の参道にはモミジが植えられ、錦秋の風情も見事である。近隣の山々を散策するハイカーの拠点地ともなっている。
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DATA
宗派 天台宗 本尊 十一面千手観世音菩薩 拝観 境内自由 アクセス 電車:東武日光線新大平下駅からタクシー10分 車:東北道佐野藤岡ICから15分 駐車場 50 台 無料 花ごよみ シダレザクラ3月下旬~4月中旬、ヤマザクラ4月上旬、アジサイ6月、ヒガンバナ9月中旬~下旬、スイセン・ロウバイ12 月下旬~ 2 月上旬 TEL 0282-43-3863 -
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