栃木7番雲照寺
傑僧として名高い雲照律師を招いて開山した寺で、創建は明治20年(1887)5月5日と新しい。かつて那須野ヶ原、なかでも「西原」呼ばれる一帯は水に恵まれず、不毛の原野であったが、明治13年(1880)に那須開墾社などの農場が開かれ、さらに那須疏水が開通し、開墾事業は軌道にのった。こうして地域住民の生活が安定し、寺院の存在が必要となり、雲照寺が建立されたのである。
主な花
-
ヤマユリ
-
境内には開山雲照律師の弟子で2世の隆応和上が建立した石仏33体のほか、准胝観音や石灯籠などが点在しているが、そうした石仏群を背景に咲き誇るのが、数百本のヤマユリ。境内地の大半はうっそうとした樹林帯となっており、環境がよいことから群落美を形勢しているようである。種子が自然にこぼれてしだいに繁殖しているらしく、以前はなかった場所でも花の咲く光景が見られるのがおもしろい。なかには花を10輪もつけるヤマユリもある。
-
DATA
宗派 真言宗東寺派別格本山 本尊 大日如来 拝観 境内自由 アクセス 電車:JR 東北本線西那須野駅からタクシー10分 車:東北道西那須野塩原ICからすぐ 駐車場 30 台 無料 花ごよみ ヤマユリ7月中旬~下旬 TEL 0287-36-0824 -
MAP