東京6番吉祥院(多摩不動尊)
多摩八十八ヶ所第14番札所、多摩十三仏霊場の札所でもある。創建は鎌倉時代初期と伝えられているが、戦国時代の度重なる戦火によって焼失し、詳細は不明である。判明している寺の歴史は江戸時代以降で、慶長元年(1596)8月に徳川家康から御朱印地10石を賜っている。本堂には本尊の不動明王、大日如来、十一面観音、吉祥天などを安置。また江戸期の画家で狩野派の相沢五流の「琴高仙人図」他、多数の障子板絵を堪能することもできる。護摩堂内に総檜造りの「干支十二支守り本尊八体仏」を安置している。
主な花
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サクラ
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護摩堂の左前に立ち並ぶサクラは、有名な長野県伊那市高遠産の「高遠小彼岸」と呼ぶヒガンザクラ系。花はやや小型だが濃いピンク色で、ソメイヨシノのように盛りを迎えると、色が白くなってしまわずに美しい色を保つのが大きな特徴だ。昭和45年に先代の住職の知人が寄贈したもので、いま壮年期を迎えて花つきは抜群によく、4月初めの花盛りの美しさは格別である。9月半ばに咲くスイフヨウの花模様も浄土の味わいである。
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DATA
宗派 真言宗智山派 本尊 不動明王 拝観 7:00 ~ 18:00 無料 アクセス 電車:小田急多摩線・京王相模原線・多摩モノレールの多摩センター駅から徒歩5分 車:中央道国立府中IC から20 分 駐車場 40 台 無料 花ごよみ サクラ3月下旬~4月中旬、コヒガンザクラ4月上旬~中旬、スイフヨウ8月下旬~9月下旬 TEL 042-374-2871 -
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